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精神史的考察 小野紀明 岩波書店BKSCPN_【高額商品】 発行年月:2015年02月 ページ数:510p サイズ:単行本 ISBN:9784000610179 小野紀明(オノノリアキ)1949年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。京都大学法学博士(1987年)。京都大学法学部教授。2015年3月退職。西洋政治思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 政治思想史の課題と方法ー精神史としての政治思想史(「政治」=自己と他者との関係の秩序化/「精神史」=時代の雰囲気)/古代ギリシア精神史(自己の成立/他者の成立ー「政治」の誕生/ギリシア悲劇の政治思想ー「第二の政治」の誕生/合理主義の諸相ー政治哲学の誕生/内面への逃避ーヘレニズム期精神史)/キリスト教中世精神史(信仰と理性/中世の秋/中世末期の精神史的特質)/近代の胎動ールネサンスからバロックへ(イタリア・ルネサンスー「自然と人間の発見」/北方ルネサンス/バロック精神史)/イギリス自由主義の成立と展開(ホッブス/ロック/スコットランド啓蒙/功利主義)/転回ールソー(実存的問題意識/社会・政治思想/「夢想」の世界)/19世紀ドイツ精神史(古典主義とロマン主義/観念論哲学/マルクス)/20世紀精神史への転回ーニーチェ(ロマン主義からの出発と決別/既存の価値の批判)/「実在」の探求(「モデルネ」の芸術/文化ペシミズム)/存在論的転回ーハイデガー(両義性の哲学/政治的関与ーハイデガーにおける「政治的なもの」)/戦後精神史(言語論的転回ーソシュールとウィトゲンシュタイン/20世紀マルクス主義ールカーチとアドルノ/フランス実存主義ーサルトルとメルロ=ポンティ/構造主義とポストモダニズムーレヴィー=ストロースとデリダ)/「存在」の耐えられない軽さ? 精神史としての思想史ーそれは哲学、文学から美術、音楽、科学にいたるまで、人間の営みを総体として捉え、その時代の心的連関、時代精神に肉薄しようと試みる。それはまた、真に“他者”を理解することの意味を探究し、政治的思考の新たな可能性とその在りかを指し示そうとする。古典古代からポストモダニズムまで、人間と、その存在そのものが必然的に孕まざるを得ない政治性を問い、自己と他者の共同性の確認という「地平の融合」をめざして白熱する講義は、聴講する多くの学生を魅了した。神戸大学、京都大学両法学部で行われた講義の記録。 本 人文・思想・社会 政治
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